「うちの子、計算はできるけど文章題になると全然なんです。」
「国語の文章問題が全くできないんです。」
「そもそも本を読まないんです」
私は、幼児・小学生の学習教室を30年以上指導、運営をしていますが、塾に通うお子さんのママたちから、このような相談を受けることが多くあります。
実は、お子さんが文章問題が苦手なのは、読解力の無いことが原因です。
読解力は、簡単には身につきません。
そのため、どのように勉強させればよいのか困っている人も多いようです。
このページでは、読解の問題が苦手な子がどのように学習していけばよいのか、おすすめの問題集にはどんなものがあるのかを紹介します。
もくじ
読解力はすべての学習の基本!子供の将来を左右する大切なもの
文章問題を解けるようになるには、読解力が必要です。
読解力は、学習の基本となるものです。
読解力がないと問題の意味がわからず、答えを書くことができません。
単純な計算や漢字の問題はできても、応用問題を解くのは難しいです。
また、読解力は英語の習得にも大きく影響します。
私は、日頃、子供たちの勉強をみていて「読解力のある子はすべての教科で伸びていく」と強く感じています。
私は、幼児・小学生の学習教室を 30 年以上にわたり、運営してきました。様々な子供たちをみさせていただくことで、読解力の重要さを常に感じています。
読解力は、すべての学習の基礎となる大切なもの。
読解力があるかどうかは、お子様の中学・高校・大学受験はもちろん就職試験にも強く関わってきます。
ぜひとも早いうちに読解力の大切さに気づき、お子さんが読解力を身につけられるように手伝ってあげましょう。
小学生の読解力を高めるには基礎が大事!効果的な3つの方法を紹介
では、子供に読解力を身につけさせるには、どうすれば良いでしょうか。
それには、まず、読解力の基礎を築くことです。
読解力の基礎を固めるには、音読と視写が効果的です。
音読には、本に慣れていない小さな子供さんの文に対する抵抗感をなくし、読解力、創造力、イメージ力を高める効果があります。
小学校の低学年で音読の宿題がよく出ているのは、このためです。
視写とは、文章を見て、そのとおりに書き写すこと。つまり教科書の丸写しです。
視写には、漢字の読みや句読点のつけ方、小さな「っ」「ッ」で表されている促音・小さな文字の「ゃ・ゅ・ょ」で表される拗音、文の中での言葉の使い方を習得する効果があります。
また、視写することで、速記力・集中力を高められます。
音読をする、視写をする、自分で視写した文を読む。この一連の勉強法で読解力の基礎を築く練習はバッチリ! 強力です。
とはいえ、小さな子供にとって、音読と視写は退屈な作業です。国語の教科書1 ページ分も続けられないでしょう。
そこで、子供が慣れないうちは、2 ~ 3 行ずつ進めていっても大丈夫。だんだん早くたくさんできるようになってきます。
このとき、親であるあなたが音読や視写に付き合ってあげれば、お子さんのやる気はググっとアップ!
あなたが見ているだけで、お子さんは手を抜かずに頑張ることができます。
お子さんが高学年になってから「読解力をつけてあげたい」と思っても、至難の業。すぐにつくものではありません。
大切なお子さんのため、仕事や家事、育児にと忙しくても、なんとか時間をつくって付き合ってあげて下さい。
そして、お子さんに読解の基礎力がついてきたら、応用問題にどんどん進んでいきましょう。
次に、小学生の子供の読解力を高めるため、おすすめの問題集を紹介します。
小学生の読解力アップにおすすめの問題集3選
まずは、子供が毎日1ページずつ進められる形式の3種類の問題集を紹介します。
小学1~6年 5分間復習プリント 読解力
学 年 | 小学1~6年 |
ページ数 | 96ページ |
出版社 | 受験研究者 |
判型・色 | A5(148×210)・2色 |
小学1~6年 5分間復習プリント 読解力の特徴
- 1ページにつき5分間で終わるボリューム
- ページの表面は「物語」「説明文」「詩」「短歌」「俳句」の読解問題
- ページの裏面は語句・文法・漢字などの問題
- 各学年で学ぶべき重要な問題だけをプロが厳選
- 子供が1人でも勉強できる説明付きの解答
小学1~6年5分間復習プリントは、1ページあたり5分でできるボリュームの問題集です。
ごく短時間で終わることから、子供が 飽きずに集中して取り組めます。
1 ページ進むごとに貼れるシール付きで、子供のモチベーションを保ちやすいです。
各ページを切り離し、プリント問題として 1 枚ずつ子供に与えることもできますよ。
読解力を高める文章問題だけでなく、漢字や文法といった基礎力も高められる1冊です。
小学1~6年 文章読解 (毎日のドリル)
学年 小学1~6年 | |
ページ数 96ページ | |
出版社 学研 | |
判型 B5 カラー |
小学1~6年 文章読解 (毎日のドリル)の特徴
- 1日1枚ずつ取り組む形式のドリル。学習・勉強の習慣が定着しやすい
- 文章問題を集中的に解いていくため、読解力が確実に高まる
- 解説やアドバイスつきの解答。子供ひとりでも勉強できる
- カラフルで可愛いイラスト。子供が親しみやすいドリル
- 勉強の管理がしやすいアプリの特典付き
文章読解 (毎日のドリル)は、文章問題を集中的に繰り返し解く形式の問題集です。
ただ、ひとつひとつの問題の文章は短め。
ドリルの中はカラフルで絵も可愛いく、子供が取り組みやすいデザインになっています。
文章問題が苦手なお子さんでも、無理なく取り組むことができますよ。
また、理科や社会など、他の教科の内容も含む文章問題が多いのも、ポイントのひとつです。
読解力に加え、総合的な学力も高められます。
文章読解 (毎日のドリル)の特典である専用アプリは、お子さんのやる気を引き出すのにおすすめです。
専用アプリを使うと、設定した勉強時間にアラームを鳴らしたり、成績に応じて賞状をもらえたり、ドリルの可愛いキャラクターとコミュニケーションを取れたりします。
専用アプリの楽しい仕組みで、お子さんは、毎日飽きることがなくドリルに取り組むことができるでしょう。
小1~6年国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)
学 年 小学1~6年 | |
ページ数 128ページ | |
出版社 学研 | |
判 型 A5判 3色 |
小1~6年 国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)の特徴
- 1日1枚、5分で読解力の基礎固めができるドリル
- 達成シートやシールなど、子供のやる気が続く仕掛けが盛りだくさん
- 反復学習で基礎学力の向上を目指す【陰山英男】監修
- 気持ちを読み取る力、説明を読み取る力、要点をとらえる力を鍛えられる
- 早ね早おきの習慣が身につく
早ね早おき朝 5 分ドリルは、1 日 1 枚、5 分を目安に解くことができます。
文章読解の苦手な子でも、早ね早おきでサッサと取り組めるボリュームになっています。
文章の長さがちょうど良く、声に出して読む練習にもピッタリです。
また、ドリルは、文章問題と漢字練習用のスペース、生活アンケートの三部構成になっています。
自分の生活を振り返ることで、早ね早おきの生活習慣が身につきますよ。
早ね早おき朝5 分ドリルは、生活リズムを整え、勉強の習慣もつけたいお子さんにおすすめです。
なお、早ね早おき朝5分ドリルは、隂山英男先生が監修した問題集です。
隂山先生は、「百マス計算」「早寝、早起き、朝ご飯」で有名な方です。
さらに大阪府教育委員長、立命館大学の教授のご経験ももっておいでです。
最近では反復学習で基礎学力の向上を目指す「隂山メソッド」を確立し脚光を浴びておられますね。
隂山英男先生が監修した 早ね早おき朝5分ドリルは、「規則正しい生活をして毎日ちょっとずつでも勉強してくれたら…」そんなママの悩みに応える問題集です。
読解問題に慣れたらお話ドリルにステップアップしよう!
文章読解の問題に慣れてきた子には、お話ドリルがおすすめです。
お話ドリルは読解ドルルに比べ少し文章が長く、内容が濃くなります。
文章が少し長いので「できるかしら」と、不安になるかもしれません。
しかし、絵がとてもきれいで取り掛かりやすくなっています。
また、とても興味深い内容になっています。
あなたのお子さんも、勉強と思わず、夢中になってドリルを解き進めていくこと間違いなしです。
ここからは、小学生の子供におすすめのお話ドリルを厳選して紹介します。
これらの中から、お子さんに興味のありそうなものを選んであげてください。
中学受験の準備に使うのも良いですよ。
うちゅうのおはなし 低学年 (おはなしドリル)
学 年 小学1~3年 | |
ページ数 64ページ | |
出版社 学研プラス | |
判 型 B5判 |
宇宙に関心のある子供なら、わくわくしながら取り組める一冊です。
「うちゅうのおはなし」では、子どもに読ませたい宇宙に関するお話を27本収録しています。
子供は、宇宙の話に興味津々。勉強している感覚なしに楽しみながらドリルに取り組むことができるでしょう。
人のからだのおはなし 低学年 (おはなしドリル)
学 年 小学1~3年 | |
ページ数 64ページ | |
出版社 学研プラス | |
判 型 B5判 |
「人のからだのおはなし」は、みんなが気になる人体のナゾに関するお話を集めたドリルです。
楽しくてためになる体に関するお話29本を収録しています。短いお話ばかりなので、子供が音読するにはピッタリ。
ドリルを読み進めていくうちに、知っているようで知らない人体の不思議に引き込まれていくことでしょう。
読解力も、知らないうちにアップします。
恐竜のおはなし 低学年 (おはなしドリル)
学 年 小学1~3年 | |
ページ数 64ページ | |
出版社 学研プラス | |
判 型 B5判 |
「恐竜のおはなし」は、楽しい恐竜のお話と迫力あるイラストが魅力的なドリルです。
表紙のティラノザウルスのイラストが、ドリルを初めて手にした子供の興味をグッと引き付けます。
子供は、そのままドリルを読み進めていくことでしょう。
恐竜のナゾの関するお話を28本収録しています。
恐竜が好きな子供なら、喜んで取り組んでくれること間違いなしです。
お話ドリルは、読解ドリルと比べると文章が長く、内容もレベルアップしています。
読解ドリルに取り組んできたお子さんが無理なく次の段階に進めるよう、お話ドリルはお子さんが好きなものを選ぶようにしてください。
おはなし推理ドリルでさらに読解力をアップさせよう!
小学4~6年生のお子さんには、「おはなし推理ドリル」がおすすめです。
おはなし推理ドリルでは、「読解力」や「問題を整理する力」「論理的に考える力」の3つを身につけられますよ。
問題を解くことで、ナゾの手がかりを整理しやすく、推理しやすいので、読書や勉強が苦手な子でも楽しく取り組むことができます。
楽しいおはなし推理ドリルで読解力をさらにアップさせましょう!
おはなし推理ドリルには、次のものがおすすめです。
科学事件ファイル 小学4~6年 (おはなし推理ドリル)
学 年 小学4~6年 | |
ページ数 80ページ | |
出版社 学研プラス | |
判 型 B5判 |
「科学実験ファイル」は、文章中から手がかりを見つけて事件を解決していく仕組みのドリルです。読む力と思考力を鍛えられます。
読解力と同時に科学の知識も身につけられる16の事件ファイルを収録しています。
解答ページには、事件の真相やその後のお話、不思議な科学の話や科学のことがよくわかるコラムも満載。
科学が好きなお子さんにおすすめの一冊です。
算数事件ファイル 小学4~6年 (おはなし推理ドリル)
学 年 小学4~6年 | |
ページ数 80ページ | |
出版社 学研プラス | |
判 型 B5判 |
「算数事件ファイル」も、文章中から手がかりを見つけて事件を解決する形式のドリルです。
読解力とともに数や図形の知識も身につけられる17の事件ファイルを収録しています。
解答ページには、お話の続きや、算数にちなんだ面白いお話も載っています。
算数が得意なお子さんにおすすめです。
歴史事件ファイル 小学4~6年 (おはなし推理ドリル)
学 年 小学4~6年 | |
ページ数 79ページ | |
出版社 学研プラス | |
判 型 B5判 |
「歴史事件ファイル」は、歴史ストーリーのナゾに迫りながら事件を解決していくドリルです。
読解力とともに、歴史の知識も身につけられる16の事件ファイルを収録しています。
解答ページには、事件の真相やその後のお話、歴史の裏話や知らなかった歴史の話がたくさん掲載されています。
歴史が好きなお子さんにおすすめです。
生き物事件ファイル 小学4~6年 (おはなし推理ドリル)
学 年 小学4~6年 | |
ページ数 80ページ | |
出版社 学研プラス | |
判 型 B5判 |
「生き物事件ファイル」は、動物や植物を手がかりにさまざまな事件の謎を文章中から解決するドリルです。
読解力とともに、動物や植物の知識が身につけられる16の事件ファイルを収録しています。
解答ページには、お話の続きや事件の真相を解明しています。また、動物や植物の興味深い話やみんなに自慢できる生き物の不思議を紹介しています。
生き物が好きなお子さんにはピッタリの1冊です。
名探偵コナン 謎解きパズルランド (ビッグ・コロタン)
学 年 小学1~6年 | |
ページ数 192ページ | |
出版社 小学館 | |
判 型 B6判 |
「名探偵コナン 謎解きパズルランド」は、子供から大人まで大人気の名探偵コナンのお話ドリルです。
まんがの中に散りばめられた暗号や間違い探し、クロスワードなどの様々なパズルを解いて、事件を解明していく内容です。
コナンが大好きなお子さんなら、夢中になって読み進めるでしょう。
本のサイズも B6 と小さく、持ち運びにも便利。いつでもどこでも活躍する1冊です。
お話推理ドリルは、読解に加え、推理の要素も加わったドリルです。
推理しながら問題を解いていくことで、お子さんは謎解き感覚で取り組むことができます。
お話推理ドリルで、お子さんの読解力をさらに高めてあげましょう。
なぞ解きストーリードリルで読解力と語彙力を!
語彙力と読解力を同時に鍛えたいお子さんには、「なぞ解きストーリードリル」がおすすめです。
なぞ解きドリルは、読解力を鍛えるおはなしドリルに加え、別冊で語彙ドリルが付いています。
語彙ドリルに取り組むことで、本文に出てきた語彙のおさらいができるようになっていますよ。
どのドリルも、1 日 1 話のショートストーリーで、30 日で 1 冊が完成する作りになっています。
長期休みの自習にもピッタリです。
挿絵入りの本だから、文章に苦手意識がある子でも楽しく読み進められます。
楽しいなぞ解きストーリードリルで、読解力と語彙力をさらにアップさせましょう!
なぞ解きストーリードリル 小学国語
学 年 小学4~6年 | |
ページ数 168ページ | |
出版社 ナツメ社 | |
判 版 B5判 |
「なぞ解きストーリードリル 小学国語」は、小学生に必要な読解力と語彙力を身に付けることができる1冊です。
挿絵入りの7章の物語で構成されています。
本や新聞などの活字に苦手意識のある子供でも、興味を持って取り組めるよう作られています。
本に興味を持つきっかけになる1冊となるでしょう。
なぞ解きストーリードリル 小学理科
学 年 小学4~6年 | |
ページ数 176ページ | |
出版社 ナツメ社 | |
判 版 B5判 |
「なぞ解きストーリードリル 小学理科」は、楽しく文章を読みながら理科の知識が身につくドリルです。
なぞ解きを絡めたストーリーを通して、小学校の理科の授業に出てくるテコの原理や水溶液、星座などの知識を、楽しく学ぶことができるようになっています。
小学校で習うてこや水溶液、星座などの理科の知識を、なぞ解きを絡めたストーリーで、楽しく学ぶことができるようになっていますよ。
理科が好きなお子さんにおすすめです。
なぞ解きストーリードリル 小学歴史
学 年 小学4~6年 | |
ページ数 176ページ | |
出版社 ナツメ社 | |
判 版 B5判 |
「なぞ解きストーリードリル 小学歴史」は、楽しく文章を読みながら歴史の知識が身につくドリルです。
小学校で習う歴史上の出来事や偉人のエピソードを、なぞ解きを絡めたストーリーで楽しく学ぶことができるようになっています。
ショートストーリーをとおして、ことばと歴史の知識がぐんぐん身につきます。
なぞ解きストーリードリルでは、読解力と語彙力を同時に身につけることができます。
別冊の語彙ドリルで、本文に出てきた言葉の復習をバッチリできます!
ただ、なぞ解きストーリードリルは、おはなし推理ドリルに比べると、お話の数が多め。
普段から本を読まないお子さんには、達成感が早く感じられる「おはなし推理ドリル」のほうが取り組みやすいでしょう。
お子さん状況に合わせて取り組みやすい方を選んであげてくださいね。
まとめ
このページでは、学力の基礎となる読解力をつけるための勉強法や読解力を高めるためるに最適な文章読解問題集・プリントを紹介しました。
読解力は、すべての学習の基礎となる大切なものです。
読解力はお子さんの進路に大きな影響を及ぼします。
お子さんに苦手意識がつく前に、ぜひ親であるあなたのサポートで文章読解が得意な子にしてあげてください。
小学低学年向けに、算数が得意になる子供に育てるための低学年向けオススメの問題集を紹介しています。